「TEDトーク世界最高のプレゼン術」を読んで

東京ビッグサイトでセミナーをすることになり、人前で話すなんてほとんど経験のない私が、慌てて読んだ一冊。TEDとまではいかなくとも人前でスライドを見せながら話す予定のある人は必読の書。

TEDトーク 世界最高のプレゼン術
ジェレミー・ドノバン
新潮社
売り上げランキング: 1,276

読んでみて刺さり、そしてセミナーを終えてみて、依然として心に刺さっているのは以下。

何よりもまず、核となるアイデアをはっきりと認識すること

「何のためにそれをするか」から話を始め、次に「どうやって実行するか」、最後に「何をするか」

聴衆が最も集中して聴いているのは、スピーチが始まってから最初の10〜20秒

「なぜ」「どうして」で始まる質問は、聴衆の注意を引くという意味で効果的

3つのステップ、3つのテーマ、3つの戦略、3つのヒント、3つのテクニック、3つのツール、「3つの○○」は伝わりやすい

スピーチ自体を3部構成にする

「一気に話し、間をおく」ことで「えーっと」「あのー」は防げる

ダメな点とその理由について濃いフィードバックが得られる環境をつくり、最低3回は練習する

「9.11の標的をつくった男-天才と差別-建築家ミノル・ヤマサキの生涯」を読んで

9・11の標的をつくった男  天才と差別―建築家ミノル・ヤマサキの生涯
飯塚 真紀子
講談社
売り上げランキング: 114,285

建築を学んでいた2000年頃、NYワールドトレードセンターツインタワーは、学生間ではさして話題にのぼる作品ではなかった。
あのテロがあるまでは。
そのとき初めて設計者が日系人と知ったくらい。

どんな人だったのか、気になって読んでみた。以下大意もしくは気になったポイント。

父親が日本から米国へ移民した。戦前、差別のある時代だった。

同様に親戚一同も渡米した。

ミノルは成績優秀、のし上がった。

先に建築で学位をとった親戚のお兄さんが見せてくれた一枚の建築図面に感動して建築を志すようになった。

ワシントン大時代、水彩や図面描きに才能が無いと自覚したが、先生に励まされ、努力で弱点を克服した

大学を優秀な成績で卒業したが、しばらく設計事務所には就職できなかった

思い切ってシアトルからNYに引っ越し、働きながら建築を学び、自主的にコンペに参加して、やっと友

人の紹介で設計事務所の職を得た

結婚したのは、真珠湾攻撃の2日前

連邦準備銀行が出世作、セントルイス空港で地位を確立

時代はミース一色、サーリネンがライバル

書院の言うことはあまり聞かず、最終的な判断は全て自分

模型作りを重視、プレゼンテーション模型には金使う

厳格な母、温厚な父の元に育ち、自らも親になると子供にも妻にも厳しく接してしまう

WTCの設計者に最終的にミノルが選ばれたのは、人間関係作りのうまさ、ヒューマンスケールを大事にして周囲にとけ込む建築であるべきというWTC設計における主張、そして日系人というアウトサイダーだったこと

事務所の設計の進め方は超ワンマン、スタップはピリピリ

一方でミノル主導で事務所でパーティを開催、スタッフをねぎらう。給料もできるだけ多く出した。

港区の都ホテルも設計した。が、予定していたタワーが用地買収が進まず&予算も無くて建てられず、本人としては作品集にも載せない作品